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【取材】小さな床屋の挑戦

2020.5.27

緊急事態宣言が発令される際、休業要請に含めるか含めないかで議論が沸き起こった理美容業界。結局、多くの理容店・美容店が休業したため「髪の毛ボサボサ」状態の方も多いのでは。

そんな中、休業要請の対象外のため細心の注意を払いつつ営業を続ける、さいたま市の小さな床屋(理容店)を訪れました。

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そもそも理容店は理容師法で機器類の消毒が義務付けられており衛生管理の意識は高めです。シェービングなど直接機器が肌に触れる施術も多いため、ハサミやカミソリなどの消毒は「紫外線消毒器」などを活用し日常的に行っています。

それに加えこのお店では風邪やインフルエンザの季節でも安心してきてほしいとの思いから、以前から「空間除菌」「換気」「加湿」「機器類の滅菌」「掃除」を徹底。機器の素材ごとに様々な消毒液を常備し使い分けています。カット中にこれらの質問を少しでもしようものなら・・・熱く語られます(笑)。

ひとつだけ店主の言葉を伝えるなら「消毒剤は素材に合わせて使わないと意味がない。ちゃんと調べてから使うように」。はい、覚えておきます。(笑)

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また、お客様同士の接触を避けるため予約も余裕を持った設定にしています。私はこれまで、前のお客様にも次お客様にも、お目にかかったことがほとんどありません。

さらに、新型コロナが問題になる前から「衛生管理メニュー」を立ち上げ、お客様に安心してご利用いただく工夫を凝らしてきました。名付けて「サニテーションプラス」。時代を先取りしたサービスでした。

このサービスはこれまで素手で行ってきた施術を「使い捨てグローブをして行う」、「カミソリも使い捨てする」というもので、通常メニューに1,500円(も!)プラス。正直「そこまで払うのか?」と思いましたが利用者も増えてきていたとか。

そんなときに発生した新型コロナウイルス。

お店では新たに下記の対策を追加しています。
 ・お店のドアと休憩場所に「手指消毒剤の設置」
 ・マスクトレイの設置(お客様ごとに消毒)
 ・スタッフはお客様ごとにマスクを取り替え
 ・お客様がお帰りになったらイスとその周りを除菌剤で徹底掃除
 ・換気のさらなる徹底(おかげで床掃除の回数も増えたとか)

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どれもとても基本的な対応であるとともに、お客様目線の対応になっているのが嬉しいところ。例えば、ひとつめの消毒剤はドアノブのすぐ横に設置されています。ドアノブを触る前に「あ!」と気づけます。外した後の扱いに困るマスクの置き場を作るなんて・・・びっくり。

また、安心感を与えてくれるのがあちこちの張り紙。以前はありませんでしたが、店内のあちこちに「空間除菌中!」「消毒中!」と張られています。カットの間中目に入るため安心感が増していきます。

除菌は当たり前の時代になる中、「お客様目線」でこれらを提供する工夫と状況にあわせて対応を進化させていく姿勢は真似したいものです。

SHOP INFO

ヘアーサロン 渡辺
〒338-0004 埼玉県さいたま市中央区本町西3丁目4−9