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Interview , SP

PDFからCADデータが作れるシステム

2022.2.7

建設業界は今、苦境に立たされています。昨年のコラムでもご紹介したように「人手不足」が続いています。長時間労働も常態化しており、月間労働時間は全産業平均より20%も高いという結果になりました(2020年厚生労働省調査)。
さらに、新型コロナウイルスの影響も大きく受けています。コロナ禍で中小規模の工事が中止、「密」を避けるための作業工程の見直しで人件費増、消毒液や検温器の設置といったこれまでにないコスト増・・・。
今回は苦境の中にある中小の建設会社にとって、作業時間を短縮できる嬉しいソリューションのご紹介です。

PDFの便利さと不便さ

今やビジネスの世界で欠かせない存在となったPDF。文書を作る専用のアプリケーション、例えばワードやエクセルといった有償のアプリケーションを持たない人にも文書が共有できる便利なファイル形式です。WindowsでもMACでも、スマホでも簡単に確認できる形式のため広く使われています。署名がつけられたり、パスワードで保護できたりと情報保護のための便利な機能も多くあります。

レイアウトが崩れにくいという特徴から、建設の世界でもCADデータ(※)の共有などで広く使われています。企業によって使用しているCADのアプリケーションが違う、CADデータは容量が大きくやり取りに不便、などの理由からです。ファイル自体が軽く、スマホでも内容を確認できるPDFはメリットが大きいのです。

一方で「PDFは編集することが難しい」というデメリットもあります。一般的に広く使われているPDFアプリケーションは閲覧のみに特化していることが多く、PDFファイル自体を編集するには専用のアプリケーションが別途必要になります。

改修工事の際などには、提供されたPDFデータを手作業でトレースしていることもあります。せっかくのデジタルデータがうまく活用されていないことになります。

※CAD:Computer aided design(コンピュータ支援設計)の略。コンピュータを用いて製図・設計をサポートするツール

PDFからも図面が!

そんな声をもとに、以前ご紹介した株式会社システムズナカシマ「図面変換の匠」の上位版である「図面変換の匠プレミアム」がリリースされました。クラウドストレージに保存したPDFをCADデータに変換してくれる機能が追加されました。

お客様や取引先からいただいたPDFをクラウドストレージ上におき、担当者間で共有しつつCADデータの作成ができるのです。

これまでも手間をかければPDFデータをCADデータに変換することはできました。
ただアプリケーションの知識が必要な上、変換したデータもそのまま使えないことも多くありました。例えば長い直線が短い直線の集合体になってしまったり、文字部分が化けてしまったりなど。

「図面変換の匠プレミアム」は変換したいデータを複合機で選択、「変換ボタン」をタッチするだけ。パソコン操作に不慣れな方や自信のない方でも安心して使えます。

これまでの「図面変換の匠」と同様、紙図面をスキャンしてCADデータに変換する機能はもちろん、「図面の汚れを自動除去」「図面の傾きを自動補正」する機能も搭載。さまざまなCADデータ方式、図面方式に対応していますから、変換後は使い慣れたアプリケーションで加工することができます。データはクラウドストレージに自動で保存されます。「Dropbox」「OneDriveⓇ for Business」「Box」の3つのクラウドストレージに対応しています。現場や事務所、取引先などどこからでもデータが確認できます。

今年も、IT技術が建設業界の労働環境を大きく変えていくことになりそうです。

本コラムに記載の会社名および製品名・ロゴマークは、それぞれ各社の商号、商標または登録商標です。

COMPANY INFO

株式会社システムズナカシマ
図面変換の匠 カスタマーサポート
TEL:050-5526-1359(03-5821-9761)
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