
夢をかなえる「おひめさまごっこプロジェクト®」
幼い頃の夢を覚えていますか?戦隊モノのヒーローになること?野球選手?妖精?おひめさま?自分はどんなものにでもなれると信じていませんでしたか?
本日は、そんな子どもたちの夢をかなえるプロジェクトのご紹介です。
パパママより魅力的?魔法のイベント
このプロジェクトは簡単にいうと「子どもたちにおひめさま、おうじさまの衣装を貸し出すイベント」。これだけ聞くと「なんだそんなことか」と思われるかもしれない。
しかし、そこには子どもたちが成長するいくつものポイントあると、このプロジェクトの仕掛け人である宮武さんは言う。
まずはどんなイベントなのかご紹介しよう。

プロジェクトは百貨店やショッピングモールで開催されることが多い。開催場所により基準は様々だが「会員様限定」「○○円以上お買い上げ」などの参加条件がつくことも。
イベント広場などに設けられた会場にはズラッとドレスなどの衣装が並んでいる。さまざまな色、形のドレスを見て子どもたちのテンションは一気に上る。
「2、3歳でパパママから離れられないような小さな子が、ドレスを目にしたとたんに親御さんの手を離し、ドレス選びをし始める」こともあるという。言葉がまだしっかり喋れない子どもでも、指差しで「これが着たい」と意思表示する。
ひとりで「決める」
選んだドレスを手に、子どもたちはひとりで着替え部屋に入る。あえて親御さんは中に入れない。子どもたちが、自分たちの意思でイベントを楽しめるようにするためだ。
実際、親御さんの前では親が選んだ衣装に決めた子が、着替え部屋でこっそり「やっぱり別の色がいい」、「(男の子でも)おうじさまじゃなくて、ドレスを着たい」と打ち明けてくれることもあるという。そんな時は着替え部屋の中でだけ好きな衣装を着てもらう。

着替え部屋でスタッフは子どもたちを「おひめさま、おうじさま」としてもてなし、お手伝いする。着替えはもちろん、ヘアスタイルを整えたり、ティアラや履物などの小物を選ばせたり、ここでも子どもたちに自分の意思で選択をさせる。
「子どもたちが着替え部屋から出るころには、一人前の気分になっています。親御さんと離れてぐずっていたような子も、シャンとしてでていきます」。
おひめさま・おうじさまが着替え部屋から登場する際に、拍手で出向かえる親御さんも多いという。
施設の売上アップにも
おひめさま・おうじさまは2時間だけ、施設内で自由に過ごすことができる。家族と食事をしてもよし、撮影会を開催してもよし、施設内を散策してもよしと子どもたちにとって夢のような時間だ。
「衣装を汚してしまう子はいないのか」と聞くと「子どもたちはおひめさま・おうじさまになりきっていますから。ほとんど汚しません」。親御さんが驚くほどの成長ぶりを見せる子もいる。
施設側ではこのイベントに合わせて「おひめさま専用」「おうじさま専用」などの商品を用意し、おもてなしする。例えば、通常のソフトクリームにハート型のクッキーなどをあしらって「おひめさま専用」として販売する。
このイベントには親御さんの他、祖父母などの親戚も同伴されることが多く、施設側の売上アップにもつながっている。
「かわいいですね」などの声がけのきっかけができると、店舗スタッフからの評判も良い。
宮武さんの目標は全国の子どもたちの夢をかなえること。子どもたちに「選ぶ」「身に付ける」「褒められる」といった体験を通じて「自分って素敵!」という想いを持ってもらうこと。
全国のショピングモールにおひめさま・おうじさまがあふれる日が来るかもしれない。
INFO
おひめさまごっこプロジェクト® Web
株式会社 はなか
〒431-3113静岡県浜松市東区大瀬町2508