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お正月のあれこれ

2022.12.26

今年もあとわずかとなりました。お正月の準備はすすんでいますか?
今回はお正月とお正月飾りについてのお話です。

大掃除もお正月の行事

仕事納めをしたら、まずは自宅の大掃除か・・・と気が滅入っている方もいるのでは?

実は大掃除もお正月には欠かせない行事のひとつ。お正月に歳神様(としがみさま)をお迎えするにあたり、自宅の「煤払い(すすはらい)」を行い、清めることが大掃除の目的。

大掃除をする期間は12月13日から28日までと言われている。12月13日は江戸時代に煤払いの日として定めていたこともあり、お正月の準備を始める日「正月事始め」とされている。

逆に大掃除をすると縁起が悪いとされている日(12月29日、31日、1月1日)もある。
12月29日、31日は大掃除だけでなく正月飾りを避けるべきとされている日でもある。29日は「二重苦」につながるため縁起が悪い、31日に飾ると葬儀と同じ「一夜飾り」となるため。元旦には掃除をすると「福が逃げる」と言われている。

お正月の飾り

地域によって差はあるが、門松、しめ縄・しめ飾り、鏡餅がお正月の飾りの代表格といえるだろう。それぞれの意味を簡単におさらい。

門松は歳神様にお越しいただく際の目印であるとともに、家に邪気が入らないようにするために飾るもの。常緑樹である松は生命力の象徴とされていて、長寿の願いがこめられている。

しめ縄・しめ飾りは神様に対し、「ここが清められた神聖な場所」であることを示すもの。地域によって形が異なる。関東では扇や海老、紙垂(しで)などが飾り付けられた玉飾りのしめ飾りが多い。関西では稲穂と橙、紙垂のシンプルなごぼう注連に前垂れがついた形が一般的だ。

玉飾り(左)とごぼう注連の前垂れ付(右)

鏡には神様が宿るといわれており、それを模したのが鏡餅。お招きした歳神様が宿る場所として飾る。飾る数に決まりやいわれはなく、いくつ飾っても良いとされている。神様に来て欲しい場所に飾る。

飾りを片付ける

門松やしめ飾りは「松の内」と呼ばれる期間、飾ったままにする。「松の内」とは歳神様がいらっしゃる期間のこと。では「松の内」はいつまでかというと、実は地域によって違う。1月1日~7日までとする地域、15日まで、20日までとする地域がある。 もともとは「松の内は15日まで」で統一されていたものが、江戸時代に幕府のお触れによって早められた。門松やしめ縄が燃える火事が頻発したことから出されたお触れだった。

鏡餅は、鏡開きの1月11日まで飾るのが一般的だがこれも地域によって若干の差がある。
関西では1月15日または20日、京都ではなんと1月4日だ。

片付けたお正月飾りは、基本的には神社に奉納して処分する。お正月飾りの使いまわしは神様に失礼になるため使い回しはしない。
1月15日にお正月飾りをお焚き上げする「どんどん焼き」や「どんど焼き」、「左義長(さぎちょう)」といった行事を行う地域もある。

おせちやお雑煮の地域差はもちろん、お正月の飾り付けの形や飾る期間にも地域差がある。ただ、形やしきたりが違っても願いは一緒。良いお年を!

HIGHLIGHT

本年もSouthStyleをお読みいただきありがとうございました。
来年もひきつづきよろしくお願いいたします。