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Interview

「働きやすい環境を」リコージャパンつくば事業所㊦

2023.3.13

環境の変化を乗り越えて、あらたに作られたつくば事業所。
今回は「働きやすい環境」としてどのように設計されたか、今後の展開などをご紹介します。

働く場所を、もっと自由に

つくば事業所の執務エリアは開放的。「働く場所を、もっと自由に」と事業所のパンフレットにもあるように、さまざまなタイプの机や椅子が設置されている。エリアの中心には柱を囲むように設置された円形テーブル、窓辺にはカウンター、パーテションで一人ずつ区切られた集中ブース、ファミレスのようなベンチ。一人で集中して仕事をする、誰かと意見交換する、Web会議をする、などの目的に応じて使うコーナーを選択できる。

座席数は全社員数の7割ほどだというが、日中は外回りをしている社員も多いため、ゆったりとしたイメージだ。

特徴的なのは大きなモニターが置かれたレビューコーナー。
茨城県内の各営業拠点が常にWeb会議でつながっていて、いつでも気軽に情報交換ができる仕組みになっている。

サイドキャビネットは廃止。パーソナルロッカーもコンパクトで、事務所内で紙のファイルを見かけることはほぼない。「リコーは紙を出す会社だったのに!と、お客様からも驚かれます」と熊谷さんは笑う。

新しい会議のあり方

新しい会議のあり方も模索している。
メインの会議室はガラス張りで、誰が会議をしているのか外からでもわかる。誰が誰と仕事をしているのかをオープンにしているのだ。

さらに会議室の机のレイアウトはモニターを中心にVの字型、天井には高性能のマイクシステムが設置されている。Web会議を想定した作りで、すべての参加者がカメラに映ることができ、クリアな音声を相手に届けることができる。
もちろん、モニターも外から見える方向に設置されており様子をうかがえる。

会議室

「今後はさらにオープンな会議もしていきたい」と松崎さん。あえて会議室を使わずオープンなスペースで会議を行う。周りで作業をしている人も、内容を気にしつつ仕事をする。必要に応じて飛び入りで参加し、意見を言う。「行動を起こすため、議論が起こるきっかけになる設備」を作っていきたいと語る。

「歓びと情熱を育む」という事業所のオフィスコンセプトを実現する形だ。

改善しつづける

今後について尋ねると「改善し続ける、かわり続けることが重要」だとお三方。

太陽光パネルの設置や省エネシステムなど、ZEB対応のために設置した機器も「使い方を間違えるとエコにならない」と水野支社長。時間、気象条件、EV車の利用状況などさまざまなデータをもとにツールを使いこなす必要があるのだとか。「今はまだデータの蓄積段階」とのことで、今後に活かしていきたいという。

新事務所になり「一番のメリットは社員の意識改革」だと松崎さん。「大きな投資をしてもらったという意識」が社員を大きく変えてるのだそう。日頃の省エネ対策はもちろん、日々の時間管理やコミュニケーションの取り方など「主体的」に動く社員が増えたという。「今後も意識は変わり続けると思います。何度でも変わった姿を見学に来てほしい」。

4月の1周年には、社員アンケートを実施したいと松崎さん。「人によって温度感は違います」。誰かが暑いと感じる空間も、誰かにとっては快適な空間なこともある。「些細なことにも対応できればと思っています」。

用意されている座席が「定番化」してしまっている部分もあるという。「なんとなくココは○○さんの席というイメージが出来上がっている部分があります」と熊谷さん。「仕事の種類や内容、働き方によっては座席の固定化が望まれることもある。事業所全体で目指す姿との整合を進めていきたい」と水野支社長が続けた。

つくば事業所の今後の変化に注目だ。

COMPANY INFO

リコージャパン茨城支社 つくば事業所
〒305-0821 茨城県つくば市春日2-26-3