
アニメの力「ウマ娘」
「社会現象になったアニメ」と言われて何を思い出すだろうか。最近なら「鬼滅の刃」、古くは「ガンダム」だろうか。
女の子が馬?
今年、社会現象になっているアニメが「ウマ娘 プリティーダービー」だ。
競走馬が「美少女」という想定で、彼女たちには馬のような「耳」や「しっぽ」が生えている。走るために生まれてきた「ウマ娘」たちが、「トレセン学園(ウマ娘を育てる学校)」でのトレーニングを積み重ね、レースでの勝利を目指すというもの。
アニメはいわゆる「萌え系」で可愛らしい女の子たちが多く登場する。そして彼女たちの「名前」がまた人気の一つになっている。「トウカイテイオー」「ウオッカ」「ハルウララ」など競馬ファンでなくとも聞いたことのある名前なのだ。
登場するすべての「ウマ娘」が実在した名馬の名前と魂を、馬主の許可を得て受け継いでいる。
実際には対決することが不可能だった馬たちが、アニメやゲーム上では戦うことができるため競馬ファンからも喜ばれているようだ。
ファン待望のゲーム発売で爆発的人気に
「ウマ娘」の最初の漫画「ウマ娘 プリティーダービー-ハルウララがんばる!-」がWebコミックで配信されたのは2016年。メインストーリーの他に、ウマ娘たちの学園生活を4コマ漫画にした「うまよん」などいくつかの漫画がある。
アニメは2018年4月から第一期が放送されており、今年の1月からは「season2」が始まった。
「season2」の放送とともにファンが待ち望んでいた「スマホゲーム」が今年の2月にようやく発売。人気に火がついた。
「ウマ娘」は2021年4月のモバイルゲーム売上額ランキングで世界3位となり、Twitterのトレンドワードに「世界3位」が入るほどの話題となった。
2021年5月には700万ダウンロードを突破したという。
株価にまで影響
「ウマ娘」ゲームのファンは10代、20代が圧倒的に多い。
ゲームエイジ総研は「細やかに育成できるフレキシブルさはゲームとして評価が高い」こと「ゲームの要素のみならず、キャラクターやビジュアル・ボイスのクリティの高さ」から、若年層の支持を得ていると分析している。(※)
それに伴い「競馬」の人気も上がっている。ネット上には「ハルウララのファーム見学が予約で満杯」「20代の馬券購入者が急増」といったニュースがあふれている。
当然のことながら、ゲームの配信元のCygames(サイゲームス)とその親会社サイバーエージェントの株価も上昇。それだけでなく東京都競馬(大井競馬場)など、競馬関連銘柄の株価も上がっているというから驚きだ。
コスプレでも人気
絶好調の「ウマ娘」。コスプレ界でも人気で、一人で何役もこなすコスプレイヤーも少なくない。この記事では、人気コスプレイヤー、トキワさんの写真をお借りした。彼女はウマ娘だけでなく「トレセン学園」の理事長まで演じている。
最初は「女の子が馬?」「育成ゲーム?」「萌え系?」と懐疑的な感想を持っていた筆者も、いつの間にかゲームにハマってしまっている。今後の展開が楽しみだ。
参考記事:PR TIMES
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