Close

About

東京のコンテンツ制作会社が運営する
時事コラムサイト
株式会社オフィス・サウス

Prev Next
Image
Topics

DSJレポ①判断するサイネージ

2022.6.27

2022年6月15日から3日間、幕張メッセで開催された展示会「デジタルサイネージジャパン2022(DSJ)」。ここで展示されていた「気になる新技術」をご紹介します。初回は「判断するサイネージ」、顔認証技術を使ったソリューションです。

「顔認識技術」とは?

ひとつめにご紹介するのはエイコム株式会社の「顔認識マーケティングシステム『BeeSight』」。カメラ付きサイネージで撮影した動画を分析、映った方の属性を瞬時に分析するというもの。

取得できるデータは「性別」「おおよその年齢」「感情」など。サイネージでのマーケティングデータの取得は、これまでも大手メーカー等がチャレンジしてきた分野。サイネージへの注目度、視聴時間などの取得を「いかに正確に」取得するかを追求してきた。

データ取得画面

「BeeSight」はこうした分析を「手頃な価格で」「性別、年齢そして感情を読み取る」ことを目的として開発された。サイネージコンテンツを見る人の「満足度」なども取得できそうな機能だ。

サイネージが「常連さん」にサービス!?

「BeeSight」はコロナ前に開発されたため、マスクをした状態での解析精度に難があったというが、展示中の新バージョンではマスクや横顔にも対応。解析するスピードもアップしているという。

「BeeSight TypeMⅡ」の画面。背後を行き交う人々もカウントしている。

顔認識の技術を応用することで「登録した方が来た」ことをサイネージが認識できるようにもなる。タッチサイネージ付券売機とセットで置けば「常連さん」の来店を知ることができるのだ。

現在、POSレジシステムと連携したシステムを開発中とのことで、これを使えば「顔認識でポイント付与」が可能になるという。

出し分けで効果アップ

POSレジの件もそうだが、他のアプリケーションと連携できるのもこのシステムの強みだ。
例えば性別や年齢に応じたコンテンツの出し分けも可能。男性なら「紳士服」、10代女性なら「プチプラファッション」、30代女性には「アクセサリー」など切り替えて表示することができる。より効果的な広告表示になる。

Instagramのハッシュタグを使ったシステムも開発中だという。ハッシュタグに「#男性」「#20代」などの属性を入力して投稿するだけで、サイネージの表示の切り替えができるというもの。スマホで撮影・投稿ができるため、店舗などの現場でコンテンツの差し替えが容易になる。

マーケティングデータの取得という一面的なものではなく、工夫次第でサイネージの意味が変わるシステムかもしれない。

COMPANY INFO

エイコム株式会社
160-0022
東京都新宿区新宿1-18-13 協建新宿1丁目ビル
03-5925-8666  
Web